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経理部所属
北 村 隆
法律関係の文系なのに、なんと経理部へ配属
2002年7月1日、日鍛バルブ株式会社経理部所属との辞令。なんとまぁ、配属先が経理部でした。算数は小学生の頃から嫌い、中学・高校でも数学は嫌い。根っからの文系街道をひた走り、法学部卒業を果
たした私に、数字だらけの業務がこなせるのかと、不安で仕方がありませんでした。電卓のはじき方、簿記の本の講読から始めた記憶が今でも鮮明に思い起こされます。「文系卒の人間に、経理部がつとまるのか?」と、日々不安を抱きつつ会社に出社していましたね。実際に「仕訳って何なのか?」とか「原価って何?」など、基本的に「なぜ?」「何?」を中心にして毎日を送っていました。
ただ「何も知らない=仕事ができない」に等しい部署だと感じとるまでにそう時間は要しませんでした。経理の仕事は、簡単に言えばお金の収支における管理です。また、経営に伴う各種費用・収益の計算や、会社の資産がどのくらいあるのか、負債はどれくらい抱えているのかなどを目で見てわかる形にまとめるのが仕事です。目で見てわかる形、それが数字です。各項目においてどのくらいの金額が会社としてかかっているのか、どのくらいの金額が儲かったのか、どのくらいの金額を支払う義務があるのかをまとめます。
文系の方は、おそらくテストの回答をする際に、決まったことを書かなければいけないなんてことはなかったでしょう。ただ、経理では1円でも合わないと使途不明金扱いになるのです。「1+1=2」と答えをはじき出さないとバツとなる業務ですので、今までの文系ならではのアバウトさはこの際捨てる必要があります。
自分なりに努力し、知識を手に入れる
じゃあ、どんなことをした時に、どの範疇で数字を動かせばいいのか。要は、そのための知識(簿記などの知識)や、会社のルールを学びとる必要があったのです。そんなことを、なにか義務感のように覚えまして・・・。幸い上司や会社は私に多くの自由な時間を与えてくれていたので、日々出社しながらいち早く人並の知識を手に入れようと自分なりに努力していたと思います。資料の綴り、整理を頼まれた時も、その資料に何がまとまっているのかを自分で探ります。「ここにこの数字を入れていって」と頼まれれば、この数字は何の数字なのかを探ります。余計な知識がなかった分、あらゆることに興味を持つことができたのがある意味救いだったかもしれませんね。時間を経ていく度に自分の知識が増えていることに気付くと、それは嬉しかったものです。
無知が故の苦労話ですので、たいした話にならないかもしれませんが、社会人生活スタートにおいてはおそらく誰もが経験する話のひとつだと思いますよ。新たな環境に飛び込んだときの適応するまでの間は、精神的にも苦労するものです。
趣味の車が入社のきっかけに
私が入社を決めたきっかけは、趣味が車にあったことです。学生時代に車に興味をもち、アルバイトで必死になってお金を稼ぎ、車を購入したことが就職活動ネタでした。当社入社志望の方はおそらく大半が車やバイク、船などの内燃機関に興味があるかと思います。私もその内の一人で、ジムカーナ等の競技に参加していた時代もありました。そんな生活をしている中での就職活動でしたので、日鍛バルブを候補に入れ、説明会に訪れたのも我ながら妥当でした。F1にも部品供給?モータースポーツにも力を注いでいる?世界初のVCP開発? もう、この会社に決めました。そして、幸運にも会社側に受け入れてもらえたので、今、この場にいることができます。
ただし、上記の通り、私の配属は経理部です。技術的な仕事はもちろんありませんし、開発もしません。正直なところ、ちょっと寂しい気持ちがあったのも事実ですね。どの会社に入っても経理はあるでしょうし、業務内容も似たりよったりだと。どの会社でも経理は一緒なのでは?と。はっきり言えば、内定をもらったときの車に対する気持ちを、業務上では発揮できなかったのです。
業務に対するモチベーションの確立
ここで、モチベーションの問題が浮上しました。思いつめたりこそしませんでしたが、軽く考えたことはあります。まぁ、配属されてすぐの頃の話ですけどね。新しい環境で、たくさんのことを覚えなくてはならない焦りや不安で自分が見えなかっただけかもしれません。でも、今は相変わらず経理で仕事をしています。理由は、会社が好きだからです。経理でも、開発しなくても、技術的な業務がなくても、私は日鍛バルブの社員です。会社の面
接をして、この会社に入りたいと意思を伝えたときは、会社に惹かれてたんですね。車が好きなだけなら、この会社に決めてないかなって思います。
むしろ経理サイドで、モータースポーツの売上を数字で見たり、損失を計算したり、どんな開発費用を計上しているかなど、まとめあげていくことに今は誇りがあります。どんな形であっても、社員として、日鍛バルブの仕事が出来ているわけです。この話は、もしかすると文系の方にとっては他人ごとではないかもしれませんね。技術屋さんは主に技術を業務にしますが、文系の方はフレキシビィティを要求されると思います。
そんな中で大事なのが、業務に対するモチベーションの確立と、誇りを持つこと。日鍛の一員だっていう意味では、何をしていても会社の業務遂行者ですから。高品質エンジンバルブメーカーの一員には、事務系の人間でもなれるってことに気付くまでが勝負でした。苦労話というより、ぶっちゃけ話になってしまいましたが。
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